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●シソ科オドリコソウ属
 茎が四角形で、唇形花を付けるシソ科の中で、オドリコソウ属は早春に咲く。上部の葉が紫色を帯びるヒメオドリコソウ、丸い台座から突き出したホトケノザは里山でよく見かける。資料ではあるとされるオドリコソウは岩湧山では確認していない。
野 草 全体
ヒメオドリコソウ 小さい ピンク色 上部が赤紫色を帯びる、臭い
ホトケノザ 小さい、ほっそりしている 赤っぽい、閉鎖花が混じる 丸い(仏の座)
オドリコソウ 両者よりかなり大きい 両者より大きい。白色、淡黄色もあり 先が尖る

ヒメオドリコソウ/姫踊り子草

ホトケノザ/仏の座

●シソ科タツナミソウ属
タツナミソウ属の花冠の筒部は基部で湾曲して立ち上がり、先は上下2唇に分かれる。岩湧山には次の2種が確認される。開花が早く、葉が上部ほど大きく果穂の短いオカタツナミソウ、開花が遅く、下部ほど大きく果穂が長いホナガタツナミの2種類が見られる。
花穂が短い─上の葉が大きい→オカタツナミソウ
花穂が長い─下の葉が大きい→ホナガタツナミ


野 草
オカタツナミソウ 下向きの毛 上部ほど大きい 花穂は短い、密に
タツナミソウ 赤味を帯びる 裏に腺点 下唇に紫色の斑点
ホナガタツナミ 方形、下向きの毛 下部に集中、両面に毛、腺点はない 花穂は長い
イガタツナミソウ 節間は葉より長い 丸くて小さい

オカタツナミソウ

ホナガタツナミ

●シソ科トウバナ属
 トウバナの名の由来は輪状の花穂を塔に見立てたことからきている。岩湧山には次の5種を確認している。薄紅色の花が小さく背丈も小さいトウバナがいにしえの道など標高の低いところで咲き、次いで、白色の花が大きいヤマトウバナが行者の道など中腹で咲き、萼に毛が多いイヌトウバナがいにしえの道や見晴らしの道など、中腹以下で咲く。イヌトウバナを一回り大きくし、開花が早いのがヤマクルマバナ、毛が少なく、茎や花が赤みを帯びているのがクルマバナである。

花序が一つ┬花穂が長い一萼は無毛一花が小さい一小さい→トウバナ
     └花穂が短い一萼は殆ど無毛一花が大きい一中→ヤマトウバナ          
花序が複数┬萼は緑色で多毛┬花穂は長い一中くらい→イヌトウバナ
     |       └花穂はやや短い一大きい→ヤマクルマバナ
     └萼は赤く疎毛一花穂はやや短い一大きい→クルマバナ


野 草 開花時期 高さ 花の色 花の長さ その他
トウバナ 5〜8月 15〜30B 淡紅色 5〜6@
イヌトウバナ 8〜10月 20〜50B 白色+淡紫色 5〜6@ 萼に軟毛が密生、葉裏の腺点
ミヤマトウバナ 7〜9月 30〜70B 白色+淡紅色 6@ 無毛の茎
ヤマトウバナ 6〜7月 30〜70B 白色 8〜9@ 花序が一つ
クルマバナ 8〜9月 20〜80B 淡紅色 8〜10@ 萼は紅紫色
ヤマクルマバナ 白色+紅紫色 6〜7@ 萼は緑色、開出毛が多い

トウバナ イヌトウバナ ヤマトウバナ
クルマバナ ヤマクルマバナ