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■バラ科キジムシロ属とヘビイチゴ属
 キジムシロ属、ヘビイチゴ属ともに黄色い五弁花が多く、萼片の外側に副萼片があるのが特徴である。岩湧山には次の5種が自生する。

花床が小さい、副萼が萼と同じ┬葉が3枚→ミツバツチグリ
              ├葉が5枚→オヘビイチゴ
              └葉が5〜9枚→キジムシロ
花床が球形、副萼が萼より大きい┬花が〜1.5cm、葉が緑色→ヘビイチゴ
               └花が2cm〜、葉が濃緑色→ヤブヘビイチゴ

□バラ科キジムシロ属
 キジムシロ属は萼片と副萼片は同形でほぼ同じ大きさで、ヘビイチゴ属のようなイチゴ型の果実はつくらない。岩湧山には5〜9小葉のキジムシロ、5小葉のオヘビイチゴ、3小葉のミツバツチグリがある。

野 草 小葉 花と萼 その他
キジムシロ 5〜9枚 花弁が萼より長い 頂小葉が最大
ツチグリ 3〜7枚 花弁が萼より長い 匐枝(フクシ)を出す
ミツバツチグリ 3枚 花弁が萼より長い 匐枝(地面を這う)を出さない
オヘビイチゴ 5枚 一回り小さい 花が集散状

キジムシロ ミツバツチグリ

オヘビイチゴ

□バラ科ヘビイチゴ属
 ヘビイチゴ属は、副萼片が萼片より大きく、花の後花床が丸くふくらんで果床になる。黄緑色で小柄なヘビイチゴと、濃い緑色で大柄なヤブヘビイチゴの2種だけで、岩湧山には両方とも見られる。果床は水分の少ない海面質で食べられるがおいしいものではない。

野 草

果実

その他
ヘビイチゴ 3小葉、黄緑色 淡紅色、皺あり 全体に小型で色が淡い
ヤブヘビイチゴ 3小葉、濃緑色 濃紅色、光沢 全体に大型で色が濃い

ヘビイチゴ ヤブヘビイチゴ

●バラ科キンミズヒキ属
バラ科の有毛の多年草。茎は直立、葉は互生で、奇数羽状複葉、小葉に鋸歯、花序は頂生の総状花序、花は両性、花弁は黄色で5枚、萼は倒円錐形で裂片は5個。実はそう果、縁にカギ状の刺で動物にくっつく。
岩湧山に次のキンミズヒキとヒメキンミズヒキがある。

茎が太い・毛が多い─花弁が太い─雄蕊が多い→キンミズヒキ
茎が細い・毛が少ない─花弁が細い─雄蕊が少ない→ヒメキンミズヒキ

野 草 小葉 花弁 雄蕊
ヒメキンミズヒキ 細く、毛は少ない 3〜5個、楕円形 5mm 倒卵形 5本
キンミズヒキ 太く、毛が多い 5〜9個、菱状楕円形 7〜10mm 長楕円形 8〜15本
チョウセンキンミズヒキ 細く、長軟毛が多い 3〜5個、菱状卵形 7〜15mm 楕円形 12〜28本

キンミズヒキ
ヒメキンミズヒキ