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●ヤマノイモ科ヤマノイモ属 03.07.25

 雌雄異株のツル性植物である。雄株は花数が多く雌株は少なく、雌株の花序は下垂し、花には下位に子房があるが、雄株には子房がない。
 岩湧山には日当たりの良いカヤ原などで、次の5種を確認している。ヤマノイモは葉が対生で、他とは違う丸い白い花が特徴。他は葉が互生である。雄花序も下垂するヒメドコロは葉が細く葉柄基部に小突起がある、雄花序は下垂しないオニドコロは葉が広く葉柄基部に小突起がない。葉が3〜9裂するカエデドコロは裂片の先が尖らない、花が橙色、葉柄基部に小突起がある、開花時期が遅いのに対し、葉が似るキクバドコロは花が黄緑色で、裂片の先が尖る、開花時期が遅いなどの違いがある。

葉が対生─葉が細い─花が白色┬花序が直立→ヤマノイモ雄株
              └花序が下垂→ヤマノイモ雌株
葉が互生┬葉が掌状に裂けない┬葉が細い─花が大きい┬花序下垂せず→オニドコロ雄株
    │         │          └花序が下垂→オニドコロ雌株
    │         └葉が広い─花が小さい┬子房なし→ヒメドコロ雄株
    │                    └子房あり→ヒメドコロ雌株
    └葉が掌状に裂ける┬葉先が尖る─花が橙色┬花序下垂せず→キクバドコロ雄株
             │          └花序が下垂→キクバドコロ雌株
             └葉先が尖らず─花が黄緑色┬子房なし→カエデドコロ雄株
                          └子房あり→カエデドコロ雌株

<a>ヤマノイモの仲間
 葉腋に珠芽(ムカゴ)が付き、根が肥厚し、共に食用にされる。根は発生上、根とも茎ともつかない担根体と呼ばれ、1個のひげ根が肥厚して芋となる。毎年、古い芋の先に新しい芋ができ、古い芋の栄養を吸収して大きくなる。

<b>オニドコロの仲間
葉腋に珠芽(ムカゴ)が付かない。

野 草 雄花 雌花 花の色 その他
ヤマノイモ くびれがない 直立 下垂 白色 葉腋に珠芽
ナガイモ 基部が張り出す 珠芽、茎や葉柄が紫色
オニドコロ 長さ・幅が同じ 直立 下垂 淡緑色 種子の翼が長楕円形
タチドコロ 縁が波状の鋸歯 直立 下垂 黄緑色・橙色
ヒメドコロ 幅が狭い 下垂 下垂 淡緑色 葉柄基部に小突起
カエデドコロ 3〜9裂の掌状 直立 下垂 黄色 葉柄基部に小突起
キクバドコロ 3〜9裂の掌状 下垂 下垂 淡黄緑色 葉の裂片が尖る

ヤマノイモ(雄花)
ヒメドコロ(雄花)
オニドコロ(雄花)
ヤマノイモ(雌花)
ヒメドコロ(雌花)
オニドコロ(雌花)

キクバドコロ(雄花)
カエデドコロ(雄花)

キクバドコロ(雌花)
カエデドコロ(雌花)